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今回紹介するのは、『Practice Makes Perfectシリーズ』の『English Conversation』というその名の通り会話に焦点を当てた音読練習にピッタリなスピーキング特化型の洋書教材(テキスト)です!
こちらの本は次のような悩みを持つ方に特におすすめです。
・簡単な文法は理解できるけどスピーキングは苦手
・アウトプットのための具体的な勉強方法が分からない
・スピーキング練習が集中的にできる音読用の本が欲しい
こちらの『English Conversation』は私自身もスピーキングの練習用に購入し数年使用している洋書教材です!
洋書教材なのでもちろん全て英語表記ですが、最低限の文法の基礎を理解しているのであれば初級者であっても音読練習用として継続的に使用することでスピーキング力アップの効果を確実に得ることができる本です。
- 『English Conversation』の特徴/メリットデメリット
- 『English Conversation』に収録されている内容
- 『English Conversation』の効果的な使い方
洋書で文法の基礎を固めたい方には『English grammar in use』が非常におすすめ☺︎
【初心者〜中級者向け】ネイティブが頻繁に使うフレーズを学びたい方にはこちらも参考までに☺︎
『Practice Makes perfectシリーズ』English Conversationの特徴と内容
『Practice Makes Perfectシリーズ』の一つとして出版されているのがこちらの『English Conversation』です。
出版社である『Mc Graw Hill Education』はアメリカの教育サービス及び出版に携わる企業で幼児教育から専門家のための教材まで幅広い教育コンテンツを提供していてアメリカの教育出版社の『ビッグ3』の1社としても有名です。
ちなみに『English Conversation』の著者であるJean Yates氏は語学講師としての経験が豊富で、主に英語とスペイン語を第二言語とする生徒に提供している教育プログラムの人気が高いことでもよく知られています。
英語学習コンテンツとしては他に下記のような文法や単語に特化したテキストブックも販売されているので、英語で英語を学びたい方にはこちらもスピーキングと並行して使用すると効果的です。
特徴
リアルなシチュエーションの会話がまるまる収録されている
例として『Talking about roommates』という1章を取り上げると左側では初見のルームメイトとの会話をまるっと切り取って収録されています。
『ルームメイトとの会話』とだけ聞くと、ピックアップされているフレーズを使うシチュエーションはかなり限られてしまうのでは…?なんて思うかもしれません。
しかし全体的な会話の流れを見ることで太字になっているフレーズや表現の使い方が理解しやすく、一度ニュアンスを掴んでしまえばシチュエーションが違えど、相手がルームメイトでなくても会話のパターンの一つとして応用ができるようになります。
右側のページは会話中で使用されているイディオムやフレーズの解説が他の例文も用いながらされているため『あっこんな使い方もあるのか!』と意味の捉え方の幅が広がるのも『English Conversation』の代表的な特徴です。
ネイティブが日常的に使うイディオムや表現が多用されている
こちらの『English Conversation』では先ほどのイメージ画像に載っている『I mean〜』や『What about〜』などからも分かるように簡単な単語の組み合わせから構成されるフレーズも非常に多く、実際にこの二つのフレーズどちらもが日常の会話で数え切れないほど頻繁に使われるフレーズです。
日本の参考書やフレーズ集でも、使いやすい質の良い本もたくさんあるのでそれらを否定するつもりはありません。
ただ日常英会話としてのスピーキング力を高めたいのであれば、会話全体からシチュエーションを頭にイメージしやすくかつ簡単な単語からなる覚えやすいフレーズとともに応用力も鍛えられる『English Conversation』は使い方次第で効果絶大の音読練習本となること間違いなしです!
オーディオ対応(専用アプリ有り)
『English Conversation』は『Language Lab』というMc Graw Hill社の語学コンテンツ専用アプリをダウンロードすることで全章の会話の音声が確認できます。
- アプリを開いてEnglish(ESL)を選ぶ
- 表示された英語教材からEnglish Conversationを選ぶ
- Audio→章を選ぶ
- マイクのマーク(セルフレコーディングが可能) or ヘッドフォンのマーク(会話を通しで聴く)を選ぶ
発音と同時に会話では重要になってくる会話のテンポ感も掴めるので、『English Conversation』を使うにあたってこのオーディオ活用は必須と言えます!
こちらの専用アプリ自体はシンプルで見やすく操作も簡単で会話ごとに自分自身の音読をレコーディングできるため正しく音読ができているかを徹底的に確認できるのも嬉しいポイントです。
メリットデメリット
English Conversationのメリット
- 語彙力がつく
- 音読練習を繰り返すことでスムーズに発音できるようになる
- 会話の広げ方、総合的な会話スキルを学べる
- インフォーマルな話し言葉としての英語ニュアンスが掴める
メリットとしてはやはり日常会話で使えるフレーズが増えることで会話をよりスムーズに繋げていくことが可能になります。
特に日常会話の場合はディベートのように話すトピックを決めて会話するわけではないのでその時々の会話に柔軟に対応するスキルが求められます。
そのため試験勉強のための難しい単語をたくさん知っているけど実践的に使えない人より、簡単な単語しか知らないけどテンポよく会話のやり取りができる人のほうが俗に言う『英語が話せる人』と認識されやすいというわけです。
『English Conversation』のメリットであり強みは、音声を聴いて音読練習を継続することで自然と会話のテンポ感が身につきフレーズ以外の単語の正しい発音も同時に学べることでもあります。
English Conversationのデメリット
- 基礎文法の理解がゼロだと効果が出にくい
- 最低限の単語力がないと理解なしにただ読むだけになってしまう
『English Conversation』は一般的に初心者向けの英語教材とされていますが洋書教材であることから解説も全て英語のため最低限の文法の基礎を理解できている方がスムーズに読み進められるので理想的ではあります。
それに加えてこちらの本は文法の解説もところどころであるものの、あくまでスピーキングの練習に特化しているため文法を学ぶための文法書ではないことから、文法に自信がない方は基礎文法をいわゆる文法参考書で勉強してからの使用がおすすめです。
英語で英語を学びたい方には、お笑い芸人の渡辺直美さんも愛用する文法参考書(洋書教材)『English for Everyoneシリーズ』が初心者にもおすすめなので興味がある方は是非一度チェックしてみてくださいね。
English Conversationの具体的なコンテンツ内容
主な内容(ユニット) | シチュエーション |
---|---|
1.Introducing yourself and others | Meeting at a party |
2.Expressing opinions, likes, and dislikes | Getting acquainted |
3.Describing people, places, and things | Talking about roommates |
4.Striking up a conversation | Running into a friend |
5.Making dates and appointments6 | A: Making an appointment with a doctor B: Changing a lunch date |
6.Expressing wants and needs | Looking for a new apartment |
7.Making requests and offers | Helping a classmate |
8.Expressing doubts and uncertainty | Advice to a friend |
9.Talking about future events | A: Scheduled events B: Plans for the very near future |
10.Making a case or arguing a point | Selecting a company officer |
11.Narrating a story | A traffic accident |
12.Retelling a conversation | A: In the present tense B: In the present perfect tense C: In the past tense |
13.Electronic conversation | Abbreviation(略語) |
(※こちらは『Second Edition』の内容になります)
基本的な内容はSecond EditionもThird Editionもほとんど変わらないのでどちらを選んでも全く問題ないです。
まずは実践!効果的な使い方は?
- 会話に目を通してわからない単語の意味を調べる
- 発音がわからない単語にチェックを入れる
- 専用アプリで音声を聴きながらチェックを入れた単語の発音を確認
- 音声を聴きながら音読練習を繰り返す
- 慣れてきたら音声のスピードに合わせるように努力してみる
①会話に目を通してわからない単語の意味を調べる
こちらはついつい後回しにしがちですが、初心者であればまずはいきなり音声を聴くのではなく会話自体に目を通してみてわからない単語の意味を調べてメモ感覚で書き込んでおくことをおすすめします。(ぼんやりと意味がわかるくらいのものは調べなくてもいいです)
スピーキングのための音読練習なら音声をとりあえず聞いてみる方がいいのでは?なんて思いがちです。
が、、意味がわからない単語が多すぎる場合は、残念ながらとりあえず聞いてみる意味があまりありません。
言語力がゼロの赤ちゃんなら話は別ですが、日本語という第一言語を取得してしまっている大人が単語や文法の理解ゼロで音声を聴き流すことだけで得られる効果はほぼないと言われています…。
いわば洋画を字幕で見まくっているからと言って英語が話せるかと言われると、正直そうではない人の方が圧倒的に多いということがまさに聞き流すだけの効果があまりないことの証明な気がします。
最低限の話の流れや雰囲気を理解した上で音声を聴くことで、頭の中で単語や文章の意味を音声と一致させながらよりシチュエーションをイメージしやすく、どんなニュアンスで使われているのかなどを考えることにも意識を向ける余裕ができます。
わからない単語を全て詳しく調べる必要はありませんが文章を理解する上でポイントとなりそうな単語だけでも軽く調べておくと後に音読練習をする時に効率よくスピーキング力を強化することができます!
②発音がわからない単語にチェックを入れる
音声を聴く前に発音がわからない単語があればその箇所にチェックを入れておくと音声を聴く際にその箇所に意識を集中しながら発音を確認しやすいです。
③専用アプリで音声を聴いてチェックを入れた単語の発音を確認
ここで初めて専用アプリで先ほどチェックを入れた単語の発音に意識を向けながら音声を一通り聴き流してみましょう。
④音声を聴きながら音読練習を繰り返す
さてようやくここまできたら音声を聴いて音読練習に取り組んでいきましょう。
初心者であってもここまでの手順をしっかり行うことで、一日に数回の音読練習を一週間行うだけでも確実に英語を口に出すことに慣れて発音に関しても徐々に上達していることを実感することができますよ。
①〜③の手順は、特に初級レベルの方(会話に目を通した時点で会話の内容や流れがあまり理解できない)には、音読練習を効果的に進めるのに各章で是非やってもらいたい手順になります。
⑤慣れてきたら音声のスピードに合わせるように努力してみる
何度か音読練習を繰り返してスムーズに発声できるようになってきたら、会話のテンポ感や各文章の話すスピード感を意識して音声を聴くようにしてみましょう。
勘違いしがちですが、早く話すことが英語を話せるということに直結するわけではありません。
あくまで相手があってこその会話。スピードを意識するがあまり相手があなたの英語を聞き取りにくいと感じたり理解できないのでは元も子もありません。
こういったことも踏まえて、、
正しい発音に重点を置きながら、自分のペースで徐々に音声の話すスピードに近づけていくようなイメージで練習をすると自然にスピード感を掴むことができます。
先述しましたが専用アプリではセルフレコーディング機能もあるので、ある程度詰まることなく話せるようになったら発音確認も含めこちらの機能を活用するのもおすすめです。
音読練習に慣れたらアウトプットの場としてオンラインレッスンの活用もおすすめ☺︎
まとめ
今回は『English Conversation』について紹介しましたがいかがだったでしょうか?
一言に英語参考書と言ってもその数は半端なくジャンルもさまざまなのでなかなか求めているような参考書に出会うのは難しいです。。
しかしこちらの『English Conversation』は本当の意味で日常的に使えるフレーズが盛り沢山なので音読でスピーキングを極めたい方は検討してみて損はない一冊だと言い切れます!
もちろん今回紹介した本は、個人的に日常会話においてのスピーキング力を鍛えるのにはとてもおすすめですが、大前提として目的によっては合う合わないは必ずあります。
その代表的なジャンルが試験のための英語学習をしている方なわけですが、こういったことを踏まえてぜひ参考書選びの際には自分の目的やレベルを考慮した上での購入検討をおすすめします。
それでは楽しい英語学習を!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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