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本記事は次のような方、このような疑問をお持ちの方におすすめです。
・カナダに留学予定がある、あるいは留学中である
・カナダでよくある詐欺の手口は?
・詐欺に遭わないための防止策を知りたい
・万が一詐欺にあったらどうすればいい?
さて今回は、カナダに留学予定がある方や留学中の方にカナダの詐欺事情をシェアし、移住者も含め留学生が被害に遭う可能性を少しでも減らしたいという思いで、特にここ数年増加傾向のカナダで横行中の詐欺について解説しています。
カナダに今現在住んでいる私自身も、実際にフィッシング詐欺(特殊詐欺)であろうメールやテキストを不定期で受信しますが、詐欺について耳にしていたこともあり幸い今まで被害にあったことはありません。
事前に詐欺について見聞きしたり、具体的な手口や対応など多かれ少なかれ知識があるのとないのとでは、被害に遭う確率が全然違ってきます!
一度でも詐欺について耳にしていれば、疑わしいメールや電話を受け取った時に、『詐欺…?』と脳裏にチラつき、メールを開くのを留まったり添付リンクにアクセスしないなど直感的に被害を回避する行動が取れたりするものです。
一言に詐欺と言っても、ローカルがターゲットになりやすい手口や留学生など移民を狙うものまで多種多様なだけでなく、次から次からに新しい手口が出てくるので全て挙げるとキリがありません。
なので本記事では、私自身も語学留学やワーホリの経験があることから特に移民としてカナダに滞在する方に特に気をつけてもらいたいカナダの詐欺情報をシェアしますのでぜひ参考にしてみてくださいね(*´꒳`*)
- カナダの詐欺事情
- 2024年時点で多発している詐欺の手口とその対応
- 詐欺被害に遭わないための基本的な防止策
他記事でもカナダに関する情報を解説しているのでよかったらご参考までにどうぞ☺︎
カナダでの詐欺被害について
ここ数年、日本でも特殊詐欺と呼ばれる主にオンラインを使用した詐欺が横行しているのは耳にしたことがある方も多いと思いますが、カナダでも同じくその被害件数は劇的に増加しています!!
2022年のカナダでの詐欺被害は46,000件、被害額は約5億円。
同年の日本での詐欺被害は17,000件で被害額は約361億円。
被害額だけ見れば「日本の方がヤバくない?」と思ってしまいますが、被害件数はカナダが圧倒的に多く、また驚くべきことに2023年に報告されているカナダでの被害件数は63,000件にも昇ると言われています。
詐欺被害が深刻なことは分かったけど、なんかしっくりこないなー
こんな方もいらっしゃるかもしれません。
『何がヤバい??』
人口が1億人越えの日本に対してカナダの人口は2024年時点で4000万人。
つまりカナダは日本の半分以下の人口なのに、被害件数が日本の倍以上と圧倒的に多いということです。
詐欺と聞くと、何十万円とか何百万円とか大金をついつい想像してしまいがちですが、実際には数百円〜数千円の被害がカナダでは非常に多いようです。
被害例としてはオンラインショッピングでカード支払い後、毎月のように数百円が引き落とされていて、少額のため請求額に違和感を抱かず、気付いた時にはトータルで数万円の被害に遭ってたなんてケースも…。
すぐ気付いて数百円の被害なら「大したことなくてよかった」と胸を撫で下ろしたいところですが、一度オンラインで詐欺にあってしまうとカード情報が既に漏洩しているので、カードを利用停止するしか対処法はありません。泣
日本にいれば再発行されたクレジットカードをすぐに受け取れますが、海外にいると受け取れず、事実上使えるクレジットカードが一枚無くなるのでこれがまた厄介…
海外渡航時の基本としてクレジットカードは最低2枚用意することが推奨されるのはこのような事態が考えられるってのも一つの理由だと言えるね
このような事態を避けるためにも、多発している詐欺手口や対応の方法を知っておくことは非常に重要だということです!
カナダで多発している詐欺の手口とその対応
銀行を名乗る詐欺
代表的な手口
銀行からの詐欺アラートと装い、「詐欺被害に遭った可能性がある、今すぐ対応しないとアカウントが自動的にロックされる」などと脅し、添付リンクにアクセスさせて入力されたカード情報や銀行アカウントの情報からお金を盗る手口が主流。
他には、銀行アカウントへのログインパスワードの変更を勧めて添付リンクにアクセスさせ、ログインパスワードやアカウント情報を盗むなどといったものもあるようです。
使われる連絡方法
- メール
- テキスト
- 電話
怪しいと感じた場合の対応
- テキスト送信元の電話番号、メール送信元アドレス、着信番号をメモしておく
- メモしておいた情報をネットで検索して本物かを判断する
- 記載されている銀行で詐欺被害が出ていないか調べる
- 行動を急かすような文面であっても、焦ってクリックしたりしない
- ギフトカードや仮想通貨の購入
- 何らかの理由での指定先への送金(一時的なお金の移動の要求など)
- スマホやパソコンを使ったアクセスを要求
- 個人情報、アカウントナンバーやパスワードの確認や変更を促す
- 行動を急かす
詳しくは下記の公式サイトでも確認できます
>>>TD Canada Trust公式サイト(オンライン詐欺について)
ECサイトや運送業者を名乗る詐欺
代表的な手口
大手ECサイト(アマゾン/ eBay/ …etc)や運送業者(カナダポスト/FedEx/…etc)を装い、「あなたに荷物が届いてるけど住所に誤りがあり、届けられないから再配達の予約をしてください」などと添付リンクにアクセスさせ、お金、カード情報、住所など個人情報を盗む手口。(※電話の場合もある)
私が実際に受信したテキストがこちら(カナダポストとUSPSというアメリカの配送業者)
※ちなみに上記テキストに添付されているリンクにアクセスすると、「再配達料」という名目で1〜3ドルの支払いが必要との説明とともにカード情報の入力画面が表示される
カナダでオンラインショッピングを利用しない人には一切関係ないかというとそういうわけではありません。
というのも、ECサイトではない運送業者(日本なら郵便局やヤマト運輸など)の場合は、買い物したかどうかに関わらず相手側から一方的に送られる郵便物である可能性がゼロではありませんよね。
何も注文してないのに、アマゾンと名乗ったテキストが来たなら大半の人が「あー詐欺でしょ」と判断するでしょう。笑
しかし郵便局のような書類郵送でも幅広い企業に利用されている所から連絡が来たからといってすぐに「詐欺!」と判断するのはこの手の詐欺があるという情報を全く知らないと少し難しいです。
紛れもない事実として2023年以降から現在進行形で、この手の詐欺で騙され銀行アカウントのお金を全て引き出されたり、クレジットカードの情報を盗まれ悪用された留学生が増え続けていると報告されています。
私も2023年終わり頃から、この類のテキストを1ヶ月に1回ペースで受信するよ。
使われる連絡方法
- テキスト
- メール
- 電話
怪しいと感じた場合の対応
- 心当たりがない場合は無視する
- 追跡ナンバーが添付されている場合はメモして、公式サイトの追跡システムで検索する
- 記載されている企業名で詐欺被害が出ていないか調べる
運送会社、政府機関(カナダポスト)がメールやテキストで再配達の連絡をすることはなく、再配達料を要求したり個人情報を尋ねることは一切ない
詳しくは下記の公式サイトで確認できるのでご参考までに
>>>CANADA POST公式サイト(フィッシングメール、詐欺について)
>>>FedEx公式サイト(フィッシングメール、詐欺について)
>>>eBay Canada公式サイト(フィッシングメール、詐欺について)
Canada Revenue Agency (CRA) を名乗る詐欺
代表的な手口
CRAを名乗る詐欺には、ローカルや海外からの移住者(永住権保持者)のみがターゲットとなるものから留学生(一時滞在者)もターゲットにされやすいものまで手口は多種多様です。
メジャーな手口は「リファンド詐欺」と呼ばれているもので、還付金や給付金の送り先としてクレジットカード番号や銀行のカード番号を入力させてお金、カード情報を盗むというものです。
特にワーホリなどの一時滞在者でも気をつけたいのが、GST/HST(カナダの消費税)やタックスリターン(確定申告)の還付金を餌に騙す手口。
「リファンドが〇〇ドルあるので、直ちに受け取るための申請を行ってください」や「すぐ手続きしないと返金できなくなる」などといった旨のテキストやメールを送り、添付リンクにアクセスさせ個人情報を入力させる流れ。
「お金が返ってくる」なんていかにも王道の手口という感じですが、ここに「CRA」という政府機関の名前が使われていることで、つい信用してしまい騙される被害者が後を絶たないそうなので注意が必要です。
【その他のCRA関連の詐欺】
- Canada Carbon Rebate(CCR)(特定の州に住んでいるともらえる手当)の受け取り
- Emergency or disaster benefit(緊急事態や自然災害の給付金)の受け取り
- Grocery Rebate(低所得者が対象の食料品購入のための給付金)の受け取り
- CRAの偽サイトURLが添付されたテキストを送り、アクセスさせて個人情報入力を要求
- CRAアカウントがエラーになっているなどと謳い、パスワード変更を要求
使われる連絡方法
- テキスト
- メール
- 電話
- 郵便物
怪しいと感じた場合の対応
- テキスト送信元の電話番号、メール送信元アドレス、着信番号をメモしておく
- メモしておいた情報をネットで検索して本物かを判断する
- 〇〇日以内に〜などと書かれていても焦って添付リンクをクリックしない
- 電話に出てしまった場合は、担当者の氏名、どこの部署か、オフィスの場所を尋ねメモをして「掛け直す」と伝えて一旦電話を切る(英語に不安がある場合は迷わず切ってしまってOK)
- CRAの公式サイトで伝えられた支店に電話かメールなどで問い合わせて経緯を話し事実確認する
CRAでは税金に関する連絡をテキストで行うことは一切なく、メールや電話で連絡することはあっても個人情報や銀行のアカウント情報の入力を要求したり尋ねることは絶対にない
詳しくは下記の公式サイトで確認できるのでご参考までに
>>>Canada Revenue Agency(CRA)公式サイト(詐欺について)
その他の詐欺
上記に挙げた詐欺以外にも被害が報告されている詐欺は以下のようになります。
- 〇〇当選などの詐欺
- フライト予約の偽サイト
- 賃貸関連の詐欺
- ロマンス詐欺
- 移民に対するビザ関連の詐欺
この中でもワーホリなど一時滞在者が気をつけたい詐欺は、賃貸関連、ビザ関連の詐欺です。
【賃貸関連で被害が多い詐欺の手口は・・・】
SNSや賃貸サイトに載せた偽の賃貸広告に連絡してきた人に対して、「自分は内見に立ち会えないから知り合いが内見に立ち会う」などと約束した後、適当な理由をつけて「デポジットを払う必要がある」とお金を騙し取って連絡を断つというもの。
言い回しは色々ありますが、全てに共通するのが、物件を見せる前、つまり顔を合わせる前に先払い(デポジット)を要求するというところです。
【この手の詐欺に遭わないためには・・・】
家のオーナー本人に直接会って内見を済ませるまではお金を絶対に払わないということです!
自分が直接関わりのある人の紹介とかでない限り、オーナー本人が顔を出さずオーナー以外の人が内見するなんて絶対NGだから注意しましょう!!
【ビザ関連で被害が多い詐欺の手口は・・・】
ビザ申請を手伝うコンサルタント業と偽り、ビザ延長や永住権取得を根拠なく約束して申請代行の費用としてお金を要求する手口。
実際にはコンサルタント利用ならではの特別なサポートなどない(素人が申請するのと同じ)、もしくは申請すらせず支払われたら連絡を断つという手口です。
他にも仕事の斡旋業を装って「優先的に高待遇の仕事を紹介する」などと紹介料を要求する類は、滞在中に限らず渡航前にも気をつけたい詐欺です。
【この手の詐欺に遭わないためには・・・】
英語サイトにポップアップされるビザコンサルタント、物件、仕事関連などの広告を安易にクリックしないこと。(※海外サイトは詐欺はもとよりウイルス面でも危険です)
ポップアップ広告(ポップアップこうこく、英:popup advertising)とは、ある特定のウェブページを開いた時に自動的に一番手前に表示される広告用の小さなウィンドウの事。
引用元: Wikipedia
また正規サイトで無料相談ができるところもありますが、メールアドレスや電話番号の入力が必要なことも多く、自ら情報を流しているようなものなので、無料だからといってあれこれ構わず利用するのは避けた方がいいです。
特にビザや仕事、物件関連は移民が特に狙われやすいジャンルなので、このようなサービスを利用したい場合は検索からちゃんとした正規サイトを見極め、できれば評判などもチェックしてから使うようにしましょう。
被害に遭わないための基本対策(防止策)
身に覚えのないメール/テキストは無視
「いや、そんなこと言われなくても分かってるよ」と思われる方も多いかもしれません。
しかし見慣れている日本語でのメールやテキストなら怪しいと即判断できるようなものも、やはり親しみが浅い英語でとなると「あーこんなメールもあるのかな」と違和感を感じるセンサーが鈍りやすいです。
当然ながら、詐欺でないメールやテキストも存在するわけなのでその全てを一切確認せず無視して削除というわけにはいきませんよね。
なのでまず開く前に最低限として「送信名」「件名」を確認し、それらに身に覚えがある場合はそこで初めてメールやテキストを開きましょう。
身に覚えのないメールやテキストへは返信しない・添付リンクはクリックしない
身に覚えのないメールやテキストは、先ほども申し上げましたが「無視」するのが最善の防止策です。
しかし誤って開いてしまったり、自分に関係のあるものだと思って開いたけど実際には怪しいメールだったなんてこともあります。
そんな時は間違っても添付リンクをクリックしたり、送信元に直接確認をするための返信などを絶対にしないでください!!
- 送信者の名前、アドレスの「@」の前が、「6j8sg5k3nj95」など文字列がランダムな場合
- ドメイン名(「@」の後ろ)の最後尾が「.info」「gmail.com」「hotmail.com」の場合(大手企業の公式なものでこれらは絶対に使われない)
- スペルや文法の誤りがある( スパムメールでは頻繁にあるが、合法メールにこういったミスは絶対にない)
- 本文冒頭の挨拶文が「Dear Valued Customer」など不特定多数に向けられている(※1)
- 本文内に行動を急かすような時間/期間の記載がある( タイマー画像や「within ○days(○日以内)」など)
- 本文内でログインや個人情報入力を要求されている(Amazon/eBay/PayPal/銀行などの組織がメールで個人情報を尋ねることはない)
(※1)銀行や大手企業ショッピングサイトの公式メールには基本的に「Dear + ファーストネーム」が記載されているものが多いですが記載がないメールもある
知らない番号からの着信は1回目で応答しない
知らない番号から着信があると、「もしかしたら友人や知り合いが他の人のスマホから掛けてきたのかも…」なんて思うかもしれませんし、可能性がゼロとは言えませんが、、
まず1回目の着信は応答しないで様子を見ることが重要なポイントです。
緊急や重要な内容なら、電話番号を相手が知っている限りその後にテキストメッセージが来たりするのが一般的だと考えられます。
登録していない番号で着信に心当たりがある場合でも、一旦はスルーしてGoogleなどで着信のあった電話番号を検索して安全な電話番号かを確認してから掛け直すのが最善です。
一度きりの着信にむやみに掛け直さない
先ほどの1回目の着信をスルーすることに付随しますが、着信があったからと言って何の確認もなしにすぐに掛け直すのはやめておきましょう。
着信がある時点で詐欺であれば既にターゲットにはなってるわけですが、ランダムな電話番号に発信されている場合もあるので、掛け直すということは自ら被害に遭う可能性を広げているようなもんです。
特に直接話すのはメールよりリスクが高く、こちら側に考える時間や余裕をなくそうと言葉巧みに相手の会話ペースに持ち込まれやすいため、知らない番号にはむやみに掛け直さないのが鉄則です。
最後に、万が一詐欺に遭ったら…というお話ですが、残念ながら一度盗まれてしまったお金はほぼ戻ってこないと考えておいた方がいいでしょう。
被害に遭った場合は、被害を拡大させないためにも、政府が運営する「Canadian Anti-Fraud Centre」という詐欺対策専用サイト(相談窓口もある)に設置されている「Report fraud」から詐欺被害のレポートをする事が推奨されています。
詐欺に関する情報は、下記サイトで随時アップデートされるのでたまに確認しておくといいでしょう。
>>>Canadian Anti-Fraud Centre公式サイト
まとめ
さて今回はカナダでの詐欺について解説しましたがいかがだったでしょうか?
日本でたまに送られてくる怪しくて絶対に開かないようなメールも、大手企業や政府の名前を使った英語のメールだと「もしかして大事なメールかも…」とつい開いてしまいやすいので注意が必要です。
誰でも詐欺のターゲットになる可能性は十分あります!!
- 詐欺の手口は多種多様。
- 特に留学生が気をつけたい詐欺は配送業者を装った再配達のテキストやメール
- 怪しいメール、テキスト、電話はまず無視が基本。
- 添付リンクはメールが本物かどうか確認してからクリック
- 身に覚えがあっても確信がない場合は、Googleなどで情報検索してみる
- 怪しいメール、電話にはむやみに返信したり掛け直さない
少しでも怪しいと感じたらとにかく無視を貫き通しましょう!!!
確信がなければ調べるクセをつけることも大事です。
自分は絶対に騙されない!と思っている方も、、今回解説した詐欺の手口と詐欺に遭わないための防止策を頭の片隅にでも置いておいてもらえたらと思います!
それでは安全に楽しいカナダ滞在を!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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