英語を英語のまま理解する!おすすめの海外参考書(洋書)18選【レベル別】&効果的な学習法を紹介

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本記事は次のような疑問、悩みをお持ちの方におすすめです。

・英語で英語を学ぶことに興味がある
・初心者でも英語を英語で学べる?
・おすすめの海外の参考書を知りたい
・海外の参考書で学習する時に意識すべきことは?

さて今回は、私自身が利用してよかったと感じた海外の英語学習者向けの参考書をレベル別に紹介したいと思います。

既に英語学習に取り組んでいる方、これから英語学習を始めたいと考えている方の中には、「英語を英語で学んでみたいけど何から始めたらいいのかわからない」もしくは、英語を英語で学ぶことにハードルの高さを感じている方も多いのではないでしょうか?

しかし実は、「英語を英語で学ぶ」という学習方法は直接英語として理解する力を鍛えられるので、日本語を介すより総合的な観点からも英語力が格段に伸ばしやすいと言われています。

日本語を介さないということは、英文や単語を見るたびに頭の中で日本語に翻訳することに時間を使わなくてよくなるという物理的なメリットだけではなく、英語独特のニュアンスが掴みやすいため英語の4技能全てがバランスよく身につきやすいです。

本記事では英語を英語で学ぶことのメリットをわかりやすく解説するとともに、初級者から上級者まで使える海外の英語参考書をレベル別に紹介しますので、「英語を英語で学んで英語力をワンランク上げたい!!」と考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね(*´꒳`*)

本記事で分かること
  • 英語を英語で学ぶメリット
  • 【レベル別】おすすめの海外の参考書(洋書)
  • 英語力アップの効果にさらなるブーストをかける学習方法
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目次

英語を英語で学ぶメリット

  1. 英語脳(英語の思考回路)を構築できる
  2. 英語の文脈での理解力が鍛えられる
  3. 英語4技能全てがバランスよく身に付く
  4. 語彙力を鍛えやすい
  5. 学習効率が上がり、モチベーションも上がる
  6. ネイティブが使う多様な表現や英語そのものの感覚(ニュアンス)が身に付く

①英語脳(英語の思考回路)を構築できる

まず第一に、英語と日本語はそもそも全く別の言語だという認識しておく事が重要です。

英語と日本語では言語の見た目、使われる文字の数、単語の由来、発音、発声方法、全てが異なります。周知の事実ですが改めて考えると、そもそも英語を日本語で理解しようとするという事自体がいかにナンセンスかということです。

「英語脳」という考え方が一番の英語習得の近道だと言われる所以はここにあり、イメージとしては、日本語を理解する脳とは全く別に英語を英語として捉える「英語脳」という英語専用の思考回路を構築することで日本語を介す必要がなくなるため学習効率が格段に上がるというわけです。

日本語訳がない海外の参考書を使いながら英語を英語で学ぶことで、物理的に日本語が視覚に入らないため自然に英語を英語として考える癖がつき、英語の理解力向上に効果的な「英語脳」を最速で構築することができます!

②英語の文脈での理解力が鍛えられる

日本語で英語を学ぶデメリットの一つとして、日本の参考書を使う場合、出てくる例文には全て日本語訳がついているため、どうしても英文の文脈や単語一つ一つに十分に意識を向けられていない事が多いです。

しかし英語で英語を学ぶために、洋書教材を使用したり、英語講師とのマンツーマンのオンライン英会話など英語のみの環境で勉強すると、日本語という手がかりが一切なくなるため、本能的に文全体にしっかり目を通したり、なんとかして聞き取ろうと感覚を研ぎ澄ませるようになります。

日本語を介さないことで「しっかり見る」「しっかり聞く」癖がつくため、知らない単語が現れた時にすぐ意味を調べるのではなく、脳がどうにかして推測しようと働くようになり、文脈から英語を理解する力が身に付きます。

③英語4技能全てがバランスよく身に付く

英語で英語を学ぶと、英語4技能であるリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの全てがバランスよく身に付きます。

例えば、海外の参考書を使う場合には、全体の英語量が多いため、リーディングを行う量が必然的に増えることで英語を読むスピードアップになったり、また豊富な例文を活かして、英語写経(英文を書き写す)や音読も合わせれば、ライティングやスピーキング力アップも期待できます。

海外の参考書を使う以外にもオンライン英会話やポッドキャスト、映画など勉強法はさまざまですが、初めての方は初心者向けの海外の参考書から始めるのがおすすめです

またスピーキングにフォーカスしたい場合は、最低限の英語の基礎が習得できてから外国人講師とのオンライン英会話に挑戦してみるのもありです。スピーキング力とリスニング力はもちろんのこと、先ほどの文脈から意味を読み取る力、単語が使われるシチュエーションと自然な表現など、参考書のみでは学びづらい部分を集中的に鍛えることができます。

日本語で学ぶもいいですが、英語で英語を学ぶ方が日本語ベースで学ぶより、複数の技能が同時に求められることが多いため、技能別に学習するより効率的でバランス良く総合的な英語力の底上げを図りやすいということです。

④語彙力を鍛えやすい

英語で英語を学ぶと語彙力を鍛えやすいです。参考書であれば、日本のものより海外の参考書の方が単語レベルに関わらず、参考書内で使われる単語数が圧倒的に多いため、単純に習得できるボキャブラリーも多くなります。

例えば、「三段活用(come-came-come)」や「語形変化(come→comes, box→boxes)」など時制や単数複数による単語の変化に苦手意識を抱いている人も少なくないのではないでしょうか?

代表例でもある”come”の三段活用は「come(来る)- came(来た)- come(来た)」となるわけですが、日本語を介して学ぶとそれぞれ時制が違うのに最初と最後の英語の形が同じなので、なんとも腑に落ちない感覚に陥ります。

そのため三段活用はやっつけのように丸暗記してしまいがちですが、英語で英語を学ぶと日本語訳で考える必要がなく、英文だけに全意識を向けられるため、文脈や文中に使われている単語などから時制による単語の変化形も含む時制のルール全般を直接的に学ぶことができます。

また海外の参考書は解説も英語のため、習得できる語彙が多いだけでなく、英語のサイト記事や、書籍など様々なジャンルのライティングで多用される文法や単語に加え、punctuation(句読点)など基本のライティングルールが学べることもメリットの一つです。

⑤学習効率が上がり、モチベーションも上がる

英語で英語を学ぶと日本語を介さないことで思考時間の大幅な短縮になるため、日本語で英語を学ぶより学習効率が爆上がりします。そして学習効率が上がることがモチベーションアップにも繋がります。

一例として日本の参考書で学習する場合、必ず各例文に日本語訳がついているため、自然と文中に使われている単語と日本語を照らし合わすことから始まり、文法の使い方や例文の意味を日本語ベースで理解するプロセスになります。(オンライン英会話や英会話教室の場合は日本人講師であればこちらと同じ事が言えます)

日本語で英語を学ぶプロセスのデメリットは、英語を日本語に変換してから考える「翻訳癖」がつくこと。これにより思考時間が長くなり、理解までに時間がかかってしまうこと

※「翻訳癖」は頭の中で例文を日本語に翻訳したり単語や例文を日本語訳で調べることに限らず、根本的に英語を日本語に置き換える、または当てはめて理解しようとすること全般を言います。

英語で英語を学ぶと、日本語を視覚的に取り入れることなく強制的に脳を英語に集中させる事ができるため、厄介な「翻訳癖」がつきにくいことが学習効率アップの鍵になります。

⑥ネイティブが使う多様な表現や英語そのものの感覚(ニュアンス)が身に付く

海外の参考書や洋書(小説、ビジネス本、文芸、自己啓発本など)には、コロケーション(単語と単語を組み合わせた連語)やネイティブ間で頻繁に使われる表現やフレーズが多用されているため、実践英会話でそのまま活かせる自然な言い回しが学べます。

また英語ならではのニュアンスが身につきやすいことも英語で英語を学ぶメリットの一つです。

英語学習をしている中で、文法の名称(現在完了形や未来完了形など)が日本語なのに意味がわからない、例文の日本語訳に違和感があるなど、直訳するとどうしても言語のニュアンスに歪みが生じてしまいます。

単語一つにしても、「見る」の代表的な単語は「look」「watch」「see」ですが、これらは全て別々のニュアンスを持つため、使い方を間違えると自分が伝えたいニュアンスで相手に正しく伝わらないこともあります。

ニュアンスの違いを日本語で例えるなら「(人やモノを)見る」「鑑賞する」「(様子を)見る」を「みる」という大きな括りで言えば似てますが、使うシチュエーションや使い方は全く異なりますよね。

英語を英語で学ぶとなると、より自然な英語に触れられるため、文脈、単語、フレーズから、実用的な使い方や言葉一つ一つのニュアンスを感覚的に学べると同時に、物理的な英文量の多さも相まって記憶にも定着しやすいです。

【初心者向け】おすすめの海外の参考書(洋書教材)

こちらで紹介しているのは英語初級者向けの完全洋書の参考書です。

基礎に重点を置いた参考書がほとんどのため、これまでに義務教育の英語学習しか行った事がない人や独学で英語学習に取り組む人でも、気軽に挑戦しやすいおすすめの洋書教材です!

初めて海外の参考書を使う場合は、あれもこれもと試すのではなく、まずは一冊をしっかりやり遂げることを目標に、これだ!という一冊に絞って学習を始めてみましょう。

【文法】Essential Grammar in Use/ Raymond Murphy(著)

特徴

『Essential Grammar in Use』は初級〜中級レベルの英語学習者向けの文法書で、全世界の英語学習者からの評価が非常に高く、日本人にも愛用者の多い文法参考書シリーズの一つです。

レベル感は日本の英語教育で言えば小中学生で習う基本的な文法ルール(時制、冠詞、前置詞など)を中心に、各トピックごとに初心者でも理解しやすい簡潔な解説と、理解を確認するための練習問題が豊富に掲載されています。

内容自体は初級レベルではあるものの、参考書自体のボリュームはそこそこあるのでこの一冊をやり遂げるだけでも最低限の英語の基礎知識の土台ができる内容が詰まった一冊だと言えます。

メリット

各文法の項目が非常にシンプルで、初心者でも理解しやすいように考えて設計されているので、初めて海外の参考書を使う方でもとても使いやすいです。

構成としては、左一面ページに文法の解説と右一面ページにその練習問題がセットになっていて、問題数も充実しているので数をこなすことで学んだ文法をすぐにアウトプットできるため、着実に学びを定着させることができます。

問題の解答だけでなく解答に対する解説も記述されているため、じっくり理解を深めながら練習問題に取り組む事ができるのも嬉しいポイントです。

こんな人にオススメ!!
  • 学生、独学で英語学習を一から行いたい人
  • 英語の文法を基礎からしっかりと学び直したい初心者~初中級者
  • 英語で英語を学ぶことが初めての人
  • 問題数が充実している参考書を使いたい人

またこの『Essential Grammar in Use』には、別売りで参考書の内容に沿った問題集も用意されているので、参考書の問題では物足りない人は、以下の『Essential Grammar in Use: Supplementary Exercises』を活用するのもおすすめです。

【文法】ENGLISH FOR EVERYONE: Course Book Level2(Beginner)/ DK(著)

特徴

『ENGLISH FOR EVERYONE: Course Book Level2』は、芸人の渡辺直美さんがおすすめとしてSNSで取り上げたことで話題にもなった世界的に人気な英語教材の一つですが、全世界の英語学習者からの満足度が非常に高く、特に初中級者に愛用者の多い参考書です。

最大の魅力は、視覚的な要素を重視した、イラスト付きの英語教材なので子供から大人まで年齢関係なく、特に初心者で基礎的な英語力が十分でないレベルでも、理解がしやすいような工夫がされていることです。

基本的な語彙や文法の使い方、日常的な表現まで幅広く学べる一冊で、イラストもところどころカラーでシンプルな絵のみならず、文法が理解しやすいように例文内に矢印が使われていたりと図も豊富なので、頭で考えて理解するというよりは視覚的なアプローチで感覚的に理解できる本です。

メリット

ビジュアルを重視した学習法は、特に語彙を覚えるのにとても有効だと言われています。

『ENGLISH FOR EVERYONEシリーズ』では他のレベルも販売されていますが、その全てで単語やフレーズがイラストと共に紹介されており、視覚的な連想が働くため記憶に定着しやすいことから、勉強が苦手な人でもモチベーションを保ちやすく楽しく学べます。

また、本自体は分厚めなので初心者にとってはボリュームが多く感じますが、文章の文字も小さすぎず、文自体が詰まりすぎていなくて、さらに解説文も簡潔的で分かりやすいため、初心者のハードルとなる継続がかなりしやすい参考書です。

こんな人にオススメ!!
  • 英語学習初心者、初中級者
  • 独学でマイペースに楽しみながら学習したい人
  • 文字のみで文字数の多すぎる参考書が苦手な人
  • 語彙力を強化したい初心者や視覚的な学習スタイルを好む人

『ENGLISH FOR EVERYONEシリーズ』については、別記事で詳しく解説していますのでご参照ください☺︎

【英会話】English Made Easy: Learning English Through Pictures/ Jonathan Crichton, Pieter Koster(著)

特徴

『English Made Easy』は、視覚的に英語を学べる初心者向けの洋書教材の一つで、文法に重点を置いた教材ではなく、主に実践的な日常会話のための語彙力の強化にフォーカスを当てた教材になっています。

カラーのイラストと共に日常会話や基本的な表現が紹介されていて、言葉とイメージを結びつけながら学べるので、英語学習初心者でも単語やフレーズが直感的に覚えられます。

またレイアウトもシンプルで見やすく段階的に難易度が上がっていく構成になっているので、簡単な基本単語や表現から徐々に文法や複雑な会話表現、さらに異なるシチュエーションでの言い回しと、ページが進むにつれて自然にステップアップしていくことができます。

『English Made Easy』には、他にもレベル違いの教材が用意されています

メリット

『English Made Easy』ではイラストと一緒に対話形式の会話例も豊富に取り上げられているので、学んだ単語や表現を実際に使うシチュエーションをイメージしやく、実践的な英会話の練習にも役立ちます。

視覚的な学習は、一般的な丸暗記より記憶が定着しやすいので、語彙やフレーズを効率よく覚えられることで暗記することへの負担が軽減され、勉強に苦手意識がある人でも楽しみながら学習できます。

こんな人にオススメ!!
  • 実践的な日常会話を学びたい人
  • 文字だけの参考書が苦手な英語学習初心者の人
  • イラスト付きで効率的に英語を覚えたい人
  • 直感的に英語を理解したい人

【単語】ENGLISH FOR EVERYONE: English Vocabulary Builder/ DK(著)

特徴

『ENGLISH FOR EVERYONE: English Vocabulary Builder』は、単語をテーマごとにグループ化し、カラーのイラストで視覚的に3000語以上もの語彙を学べる語彙力強化のためのオーディオ付き教材です。

身近なテーマ(食べ物、動物、仕事など)に基づいて語彙を増やし、図やイラストを用いることで文字だけの丸暗記より記憶を定着させやすいです。またテーマごとに整理されているため、レベル関係なく自分の興味に沿って好きなカテゴリーから学習を始めることができます。

各ページにわたってイラストやアイコン、フラッシュカード形式など、さまざまなレイアウトが使用されていて飽きにくいので、子供から大人まで英語学習に慣れていない初心者でも学習を継続しやすいです。

『ENGLISH FOR EVERYONEシリーズ』には他にもイディオム、フレーザルバーブ(句動詞)、ビジネス英語などそれぞれに特化した教材が販売されています。

メリット

実生活に役立つ語彙を中心に紹介されているため、旅行や買い物、食事、病院など誰もしもが必ず出くわす状況で必要になるであろう実用的な語彙から優先的に覚えられます。

豊富な練習問題やクイズを通じて語彙力を強化するだけでなく、その単語がどこでどのように使われるかの解説もされているため、単なる単語の暗記で終わらず文脈の中での使い方も併せて理解できるようになります。

また発音に関しても、各単語に発音記号が記されていたり、音声ガイドに対応しているなど、正しい発音を学ぶための補助が用意されていることも嬉しいポイントです。

こんな人にオススメ!!
  • 語彙を効果的に増やしたい初心者~初中級者
  • テーマごとに語彙を整理して学びたい人
  • 視覚的に単語を覚えたい人
  • 単語の暗記に苦手意識がある人

【問題集】English File: Beginner/ Christina Latham-Koenig, Clive Oxenden, Jerry Lambert(著)

特徴

『English File: Beginner』は、英会話を中心にした初心者向けの人気シリーズの教材で、実用的な表現や文法を身に付けることができます。各ユニットでは、リスニングやスピーキングを強化する練習が豊富にあり、実際に使えるフレーズや会話のシナリオを多く扱っています。

日常生活でよく使うフレーズや表現を中心に構成されており、初心者でもすぐにアウトプットとして実践的な英会話の練習にそのまま活かすことができます。

また初心者でもわかりやすく発音を学べるように、基本的な音の出し方やアクセント、イントネーションのポイントが紹介されていたり、フォニックス(英語の文字と音の対応関係)を使って、英語の音を正しく習得できるように工夫されています。

付属の音声教材(CDやオンラインアクセス)では、実際のネイティブスピーカーによる発音を聴くことができ、リスニング力や発音の正確さを向上させることができます。

『English File』には他にもレベル違いの教材が販売されています

メリット

各ユニットの終わりに練習問題が用意されており、学んだ内容の確認、復習はもちろんですが、楽しいアクティビティや対話形式の練習も多く、カラーのイラスト、図などが効果的に使われていることも相まってモチベーションを保ちながら学習を継続しやすいです。

各ユニットは短めにまとまっているため集中力をキープしやすく、文法項目は、初心者でも理解しやすいように段階的にステップを踏める構成になっており、特に現在形や過去形、疑問文や否定文の作り方など、基本的な文法を確実に理解できるような仕組みになっています。

こんな人にオススメ!!
  • 実用的な英会話でのスピーキング力を身につけたい初心者
  • 会話中心の学習をしたい人
  • 文法と同時にリスニングや発音も強化したい人

【中級者向け】おすすめの海外の参考書(洋書)

こちらでは、英語の基礎文法や基礎単語の習得がある程度できている中級者、または文法全般をやり直したい上級者におすすめの海外の参考書を紹介しています。

【文法】Practice Makes Perfect: Intermediate English Grammar for ESL Learners/ Robin Torres-gouzerh(著)

特徴

『Practice Makes Perfect: Intermediate English Grammar』は、海外の英語学習者にも幅広く愛用されている中級レベルの文法の理解を深めるための教材です。

実践的な演習を多く取り入れており、各トピックに対して多数の練習問題が用意されていて、文法規則だけでなく、誤りを訂正する方法や使い方を掘り下げて、分かりやすく解説されている点が特徴です。

中級者向けの文法として、過去形・未来形、条件文(if-clauses)、仮定法、分詞構文、間接話法など、日常会話のみならずビジネスでよく使われるトピックもカバーされています。

『Practice Makes Perfect』シリーズには、他にも初級者向けの「Basic English」、語彙に特化した「English Vocabulary」、会話に特化した「English Conversation」などさまざまなスキルアップに役立つ教材が販売されています

メリット

練習問題の解答と説明が丁寧で、自己学習にも適しており、文法の解説に使用される単語も難しすぎないため、基礎文法の知識さえあれば初級レベルの人であっても理解を深めやすいです。また、間違いやすい文法項目を重点的に取り上げているため、基礎から一歩踏み込んだ学習が効果的にできます。

英語圏での実用的な状況で役立つ例文が多いため、単なる文法の学習で終わるのではなくコミュニケーションスキルの向上にもつながり、ネイティブ相手に通用する総合的な英語力を養うことができます。

第二言語として英語を学ぶ人に向けて作られているため、母国語が英語でない学習者が直面する問題(学習者が間違えやすいポイントやニュアンスの違い)について丁寧に説明されているのも嬉しいポイントです。

こんな人にオススメ!!
  • 初心者向け教材では物足りなくなってきた人
  • 初心者を脱却すべく文法の理解をさらに深めたい人
  • 中級レベルの英語学習にステップアップしたい人

【文法】Complete English Grammar Rules/ Farlex International(著)

特徴

『Complete English Grammar Rules』は非常に詳細な文法ガイドで、英語文法の全てのルールを網羅しています。特に文法規則の解説がしっかりされていて、例外や細かいニュアンスまで深掘りされているので理解をグッと深めるのに最適な文法書です。

例えば参考書の解説で「動詞」「名詞」などが頻繁に使われますが、日本の参考書で学習していると、このような品詞自体の英語を意外と知らない人は多いです。品詞の理解は非常に重要でさまざまな文法を学ぶ前の下準備とも言えます。

海外の参考書の多くはこのような品詞自体については知ってて当然の如く省略されていることが多いですが『Complete English Grammar Rules』は品詞から丁寧に解説されているため、文法以前の英語ルールを一からしっかりと固めることができる一冊です。

また実際の英語使用に即した実例が非常に多いため、学んだ文法の使い方までがわかりやすく、項目ごとに小テストがいくつか用意されているので理解度を確認しながら着実に学習を進めていくことができます。

『Farlex』シリーズには他にも句読点に特化した「Punctuation Rules」、スペルや発音に特化した「Spelling &Pronunciation」が販売されています

メリット

文法を深く理解したい人に非常に有用で、文法書としての網羅性が高く、あらゆる文法事項を詳しく学べるため、英語という言語そのものの仕組みに対する理解も深まります。

また、文法の使用例が豊富で、難しい概念も具体的な例を使って噛み砕いて解説されているので、初中級者でも比較的理解しやすく、専門的な単語ではなく実用的な単語が多く使われているので、文法知識に加えて語彙も効果的に増やすことができます。

こんな人にオススメ!!
  • 初級者レベルの参考書が物足りない人
  • 文法以前に英語ルールを一から学びたい人
  • 英語の文法に対して深い理解を求める初中級者
  • 文法の細かい違いや例外について学びたい人

【文法】ENGLISH GRAMMAR IN USE: Intermediate/ Raymond Murphy(著)

特徴

『English Grammar in Use』は、世界中で愛用されている「Grammar in Use」シリーズの中級編で、文法の基礎を学び終えた学習者向けに、基礎からさらに踏み込んだ複雑な文法事項の解説が充実している文法書です。

各文法トピックごとの簡潔な解説に加え、ボリュームのある練習問題が用意されており、学んだ文法をすぐに復習することで実用的に使いこなせるようになるのに効果的な構成になっています。

また動詞の時制(現在形・過去形・未来形)、助動詞(can, could, mustなど)、条件文、仮定法、間接話法、前置詞の使い方など、これらは初級レベルから学習する文法でありながらも実用会話に欠かせない重要な文法ですが、中級者でも意外と浅い理解で止まりがちなパートのため、これらが重点的にカバーされている点も特徴の一つです。

『Grammar in Use』シリーズには、初級レベルとして「Essential Grammar in Use」、中級レベルとして「Grammar in Use Intermediate」、上級レベルとして「Advanced Grammar in Use」も販売されています

メリット

初心者向けとして紹介した「Essential Grammar in Use」同様、解説が端的で分かりやすく例文も豊富なため、小中学生レベルの基礎知識があれば初めて洋書教材を使う人でも理解しやすいです。

実際の会話に即した文法項目が多く、またネイティブ間で使われる自然な言い回しや表現、フレーズなど学校の授業や試験のための英語以上に、コミュニケーションにそのまま活かせる、よりリアルな英語を学べます。

ページ数も多く、学べる文法の種類も豊富で内容にボリュームがあるため、この一冊を徹底的にやり込むだけでネイティブに難なく通用するレベルの英語力を身につけることが可能になります。

こんな人にオススメ!!
  • 初級から中級にステップアップしたい人
  • より多くの文法を強化しながら、複雑な言い回しや表現を学びたい中級者
  • しっかりめな練習問題の量をこなしたい人

『English Grammar in Use』には、練習問題に特化した以下のワークブックも販売されているので、文法書で学んだ文法をさらにガッツリ練習したい人はこちらを併せて活用するのもおすすめです。

【文法】Oxford English Grammar Course: Advanced/ Michael Swan(著)

特徴

『Oxford English Grammar Course: Advanced』は中上級者向けに、英語文法の細かい構造を理解するのに最適な教材です。

先ほどの『English Grammar in Use』より文法項目はさらに詳しく、こちらも豊富な例文と解説があり、文法の応用や、より精緻な表現方法に焦点を当てています。

英語の文法的な「例外」や「微妙な違い」、ネイティブスピーカーでも間違えることがある構造についての説明が充実しており、例えば動詞の時制のニュアンスの違いや、複雑な条件文、仮定法、語順など、上級者へのステップアップの鍵ともなる、より細かい部分を徹底的にカバーしています。

『Oxford English Grammar Course』シリーズには、他にも初級レベルとして「Basic」、中級レベルとして「Intermediate」が販売されています

メリット

実用的なアプローチに重点を置き、実際の英語の使い方を意識して構成されているため、アカデミック英語やビジネス英語、日常会話といった幅広いシチュエーションに対応できる、応用力のある英語を学べます。

典型的なエラーと「それを避けるためのヒント」が随所に記載されており、より正確な英語を使えるようサポートされているため、本格的なビジネス英語とまではいかずともフォーマルな場面で使っても違和感のない英語表現が学べるのもメリットの一つです。

また、アカデミックな英語を学ぶ際には、初級レベルではあまり重視されない文法項目が重要になることがあります。例えば、前置詞の使い方や句動詞(phrasal verbs)、冠詞(a, an, the)などでは、ネイティブレベルの正確さが求められることが少なくありませんが、『Oxford English Grammar Course: Advanced』では、項目によって、専門性の高い解説がされているため、英語のルールや文法をより詳しく理解することができます。

こんな人にオススメ!!
  • 日常会話レベル以上のアカデミック寄りの英語を学びたい人
  • 精緻な表現や複雑な文章を使いこなせるようになりたい人
  • ビジネス英語などフォーマルな英語を学びたい人
  • 文法の微妙な違いなどを理解し、上級レベルの応用力を身につけたい人

【単語】ENGLISH VOCABULARY IN USE: Pre-intermediate and Intermediate/ Stuart Redman, Lynda Edwards(著)

特徴

『ENGLISH VOCABULARY IN USE』は、中級者向けに、語彙力の強化に特化した人気教材の一つです。ユニットごとにトピックが明確に分けられており、実際の使用例を通して語彙が紹介されているため、自分が必要とする語彙から効率的に学習を始めることができます。

構成としては、各ユニットごとに左面1ページにカラーのイラストと例文付きの解説、右面1ページに豊富な練習問題といったシンプルな構成で見やすく、一般的な単語帳とは違って視覚的にも飽きずにモチベーションを保ちやすいです。

語彙をイラストで視覚的に学ぶことで記憶に定着させやすく、「身体/精神」「感情」「家族」「学校」「旅行」「日常習慣」「娯楽」「仕事」「環境」「暮らし」「テクノロジー」など数多くのテーマが取り上げられているため、日常英会話からIELTSやTOEICなどの試験まで幅広い学習目的に役立つ1冊です。

『ENGLISH VOCABULARY IN USE』には、他にも初級レベルとして「Elementary」、中上級レベルとして「Upper-Intermediate」、上級レベルとして「Advanced」が販売されています

メリット

各トピックで日常的なシチュエーションに基づいた実用的な単語単体の学習のみならず、文中での使い方、またその単語に関するコロケーション/連語(make a decision, get over somethingなど)、類義語(smallとtiny, bigとlargeなど)の微妙なニュアンスの違いなど関連する語彙がまるっと学べるため、単語帳の丸暗記より大幅にボキャブラリーを増やすことができます。

ユニットごとの内容のボリュームも丁度良く、10〜20分と短時間で学べる構成のため集中して取り組みやすく、1学習1ユニットのようにキリ良くスキマ時間で完結できることも継続して学習しやすいポイント。

また先述しましたが、同シリーズでレベル違いも販売されているため、長期的にレベルアップしながら学習を続けることができます。

こんな人にオススメ!!
  • 語彙力を強化したい中級者
  • テーマごとに語彙を整理して効率的に覚えたい人
  • 単語単体ではなく関連語やニュアンスの違いなど細かい部分まで学習したい人
  • イラスト付きの視覚的な学習を好む人

【単語】Oxford Picture Dictionary Monolingual/ Jayme Adelson-Goldstein, Norma Shapiro(著)

特徴

『Oxford Picture Dictionary Monolingual』は、英語学習者向けに、単語やフレーズをイラストを用いて学べる辞書形式の教材です。英語で英語を学ぶモノリンガル版で、英語のみで解説が行われているため英語の定義や説明文を通じて、単語だけでなく、簡単な例文や表現を用いながら文脈で単語を学ぶことができます。

辞書全体で4000もの単語とフレーズが収録されており、12のテーマ(例:日常生活、職場、健康、旅行など)でさらにトピックごとに分類されているため自分が必要な場面に応じた語彙を効率的に習得できます。

またこちらで紹介している『Oxford Picture Dictionary Monolingual 3rd Edition』には、無料でダウンロードできるオーディオが付属されているため、正しい発音も併せて学ぶことでリスニングやスピーキング学習にも効果的です。

Oxfordのイラスト付き辞書シリーズにはエディション違い(他に2nd Edition/ PLUS+など)、バージョン違い(他にフランス語, ポルトガル語, スペイン語, 日本語など)、レベル別などが販売されていますが、一部はオーディオ付属ではないため、必要な場合は購入前に確認しましょう。

→3rd Editionのオーディオを聴いてみたい方はOxfor公式サイトのこちらから試聴可能です。

メリット

言葉と視覚的なイメージが結びつくことで、語彙が記憶に残りやすく、単語帳を用いた暗記学習が苦手な人でもイラストがあることでレベル関係なく気軽に学びやすいです。

語彙のほとんどが実生活に密接したシチュエーション(買い物、病院での会話、旅行の準備など)を想定したイラストで構成されており、例文や関連語彙がまるっとセットで紹介されているため、実際の会話や文章での使い方をイメージしやすいです。

「イラスト付きの辞書」というと子供や初心者向けの印象が強いかもしれませんが、『Oxford Picture Dictionary』は中級者以上の学習者にも新しい発見がある教材です。

例えば、キッチン周りや掃除関連、電化製品、家具といった日常生活で身近なアイテムほど、英語の名称を正確に知らないことも意外と多いです。こういったこれまで強いて学ぶ機会もなく触れてこなかった単語にも出会えるため、英語力をさらに一歩高めることができます。

こんな人にオススメ!!
  • 視覚的な学習スタイルを好む初心者~中級者
  • イラストで単語、フレーズ、関連語など語彙を幅広く学びたい人
  • 楽しみながら語彙力を強化したい、語彙を再確認したい人
  • 単語単体ではなく実用的な使い方まで理解したい人

【問題集】English File: Pre-Intermediate/ Christina Latham-Koenig, Clive Oxenden, Jerry Lambert(著)

特徴

『English File: Pre-Intermediate』は、初心者向けでも紹介した「English File」シリーズのレベル違いで、こちらは中初級レベルにあたる教材です。構成は初心者向け同様に会話と文法、語彙を統合的に学べるように設計されており、実際の会話シチュエーションを想定した内容が特徴です。

こちらの中初級レベルでは、基本的な英語力を少しずつ発展させ、より複雑な会話や文章に対応するため、語彙や文法をより広げていくことに重点が置かれています。

より実用的なテーマやシチュエーション(旅行、趣味、健康、職場での会話、電話応対、意見を述べる練習など)に焦点が当てられており、総合的に語彙やフレーズが増えるだけでなく、文章自体も長くなるため、リーディングスキルに必須である「文脈の理解力」の向上にも最適な一冊です。

「English File」シリーズには、他にも初級レベルとして「Beginner」、中級レベルとして「Intermediate」、中上級レベルとして「Upper-Intermediate」、上級レベルとして「Advanced」などが販売されています

メリット

義務教育で習うような定型文の会話ではなく、ネイティブ相手に通用するレベルの実用的な会話文が多用されているため、よりコミュニケーション感がしっかりある会話力が養われます。

また練習問題が豊富で、文法、単語、フレーズといった幅広い学習ができるだけでなく、付属の音声教材や動画リソースを活用することで、さらにリスニング力、発音矯正、音読によるスピーキング練習まで、英語に必要なスキルほぼ全てを強化することが可能です。

こんな人にオススメ!!
  • 英語の基礎知識を習得済みの初心者
  • 会話力を中心に学びたい中級者
  • 文法書ではなく練習問題を中心学びたい人
  • 音声や動画教材でリスニングや発音も強化したい人

【上級者向け】おすすめの海外の参考書(洋書)

こちらでは、基礎レベル以上の複雑な文法が理解できている中級レベル以上、またはアカデミックな英語学習にこれから取り組もうと考えている上級者の復習にも最適な、おすすめの海外の参考書を紹介しています。

【文法】LONGMAN Student Grammar of Spoken and Written English/ Douglas Biber(著)

特徴

『LONGMAN Student Grammar of Spoken and Written English』は、英語の話し言葉と書き言葉の両方に焦点を当てた中級〜上級者向けの文法書です。

最大の特徴は「コーパス(英語の実際の使用データ)」をもとに作成されており、話し言葉と書き言葉の違いについて具体的に解説されている点です。例えば、会話でよく使われる省略形やスラング、書き言葉で使われるフォーマルな構文などが明確に比較されているため、一般的な文法書ではあまり深掘りされないパートの知識が得られます。

また教科書的な文例ではなく、日常生活やビジネス、アカデミックな場面で実際に使われる例文が多く掲載されているため実用性が非常に高く、イラストや図を使って文法的なルールや違いが説明されているため英語を感覚的に理解しやすいです。

メリット

「現代語」という言葉があるように、英語も時代と共によく使われる言葉や表現は変化していくわけですが、『LONGMAN Student Grammar of Spoken and Written English』では「コーパス(英語の実際の使用データ)」に基づいているため、古い表現や実用性の低い表現が少なく、現代の英語をそのまま学べる点が魅力です。

また一般的な文法書では学びづらい「書き言葉で使うべき表現」と「話し言葉でカジュアルに使う表現」が明確に理解できることで、適切な場面で適切な英語を使う柔軟性のある英語力が身につきます。

学術的ですが、専門的すぎる表現や単語は避けられているため、英語の基礎がある人であれば、中級者以上のレベルに進むための教材として使うも良し、文法の復習のための教材としても活用できます

こんな人にオススメ!!
  • 英語の基礎知識が十分な中級者
  • 文法知識をより深めたい中級〜上級者
  • 「書き言葉」と「話し言葉」の違いを学びたい人
  • 英語の使い分けやニュアンスの学術的な内容に興味がある人

【文法】Practical English Usage/ Michael Swan(著)

特徴

『Practical English Usage』は、英語を学ぶ上での文法、語法、語彙、発音の疑問や混乱を解消するためのリファレンスガイドとして高く評価されている書籍です。

主に中級から上級の学習者や英語教師を対象としていますが、最低限の基礎さえあればハイレベルな英語力がなくても、豊富な例文と文法の詳細な解説で、頻繁に間違われる表現や、ネイティブの使い方に基づいた正しい表現を学ぶことができます。

例えば、「単語の使い分け(「make」と「do」など)」、「冠詞の使い分け」「時制の違い」といった英語学習者が間違いやすく、理解しにくいルールの解説が、トピックごとにアルファベット順に整理されているため、辞書のように必要な内容を必要な時にスムーズに引けるようになっています。

一般的な文法書のように一から徐々にレベルが上がっていくタイプの本ではないので、メインの勉強に使う本とは別に、特定の文法の理解を深めたい時や、文法に関する疑問を解消したい時のための副教材として一冊あると便利な本です。

メリット

まさに痒いところに手が届く、学習者の「なぜ?」に答えてくれる一冊です。一般的な文法書を用いて基礎の文法学習をしていると「なぜこの文法が使われるのか?」「どうしてこの単語ではなく、別の表現を使うのか?」と疑問に感じても、詳細な解説がなく、あやふやのまま次の学習に進んでしまうことが多いです。

ですが『Practical English Usage』では、こういった疑問をピンポイントに解決してくれる内容が充実しているため、中級者以上の人でも、過去に抱いた未解決の疑問に対して「そういうことだったのか!」と腑に落ちる解説が得られるので意外と学びが多いです。

また文法や語法だけでなく、語彙や発音に関する知識もカバーしています。基礎から応用まであらゆる段階のレベルに対応しており、実用的でリアルな英語表現が多いため、教科書英語ではなく、実際に使える英語力を養うのに最適です。

こんな人にオススメ!!
  • 日常英会話に使える実用的な英語を学びたい人
  • 全般的に文法の理解を深めたい人
  • 「なぜこの表現が使われるのか」「どうしてこの文法が正しいのか」といった疑問を解消したい中級~上級者
  • 実際の会話や文章での正確な語法に関心がある人

【文法】Advanced Grammar in Use/ Raymond Murphy(著)

特徴

『Advanced Grammar in Use』は、『Grammar in Use』シリーズの中の一つで、ケンブリッジ大学出版のシリーズとして、内容の正確性や学習効果の高さが保証されている、上級レベルの愛用者からも高い評価を得ている文法書です。特にビジネス、学術的な場面や試験(IELTS、TOEFL、CAE、CPEなど)の準備に役立つ内容が特徴。

初中級者向けの参考書とは違い、日常会話ではあまり使わない、フォーマルな英語やアカデミック英語に特化した内容も豊富で、各文法項目ごとに簡潔な解説と、練習問題が用意されており、理論的な理解と実践的な使い方の両方をバランスよく学べます。

さらに最新版にはオンライン練習問題や追加リソースが含まれているため、デジタルツールを活用して学習効果を高めることができます。

『Grammar in Use』シリーズには、初級レベルとして「Essential Grammar in Use」、中級レベルとして「Grammar in Use Intermediate」「English Grammar in Use」、他にも演習問題に特化した教材も販売されています

メリット

日常会話を超えて、ビジネス文書や学術論文で必要とされる高度な文法スキルを身につけることができて、ネイティブスピーカーが使う複雑な構文やニュアンスを理解し、フォーマルな英語を適切に使えるようになります。

また中級レベルまでの文法書では扱いきれない細かいルールや例外についても、具体例を通じて深く掘り下げて解説されており、文章だけでなく、図や表を使用して直感的に学べる工夫がされているため、上級レベルまで達していない中初級者でも比較的理解しやすいです。

こんな人にオススメ!!
  • 試験対策、ビジネスシーンでの活用、学術的な英語力の向上を目指す人
  • 中級レベルから上級レベルにステップアップしたい人
  • 上級者で、難しい文法事項や使い方に挑戦したい人
  • 英語教師や通訳者など、英語を専門的に使う人、もしくは英語関連のキャリアを目指す人

【単語】English Collocations in Use Intermediate/ Michael McCarthy, Felicity O’Dell(著)

特徴

『English Collocations in Use Intermediate』は、コロケーション(言葉の自然な組み合わせ)に特化した中級レベル以上向けの教材で、英語をネイティブのように流暢に使うために必要な、よく使われるフレーズや表現を学べます。動詞と名詞、形容詞と名詞、動詞のコロケーションなど、使い方がわかりやすい例文とカラーイラストと共に紹介されています。

日常会話、仕事、旅行、学術的な場面など、幅広いシチュエーションで使えるコロケーションが、トピック別に整理されており、必要な表現を効率よく学ぶことができます。

各ユニットは2ページ構成で、左ページにコロケーションの解説、右ページに豊富な練習問題が掲載されているため、学んだ内容をその場で実践し、記憶に定着させることが可能です。全体のページ数は同シリーズの文法書より少なめですが、収録されているコロケーションの数は豊富で、ケンブリッジ公式の英語試験にも最適とされている教材の一つです。

同シリーズでは、『English Collocations in Use Intermediate』以外にも、イディオムに特化した「English Idioms in Use Intermediate」、発音に特化した「English Pronunciation in Use Intermediate 」、語彙に特化した「English Vocabulary in Use Pre-intermediate and Intermediate」など多種多様な教材が販売されています

メリット

実際の英語使用に基づく例文が多く、コロケーションが文中でどのように使われるかを具体的にイメージできるため、言葉の選び方や適切な表現が身に付き、教科書英語のような定型文ではない自然な英語が話せるようになります。

また単語単体ではなく、コロケーションのような連語を学ぶことで、実践的な語彙力が飛躍的にアップするため、基礎で習うシンプルな文法や単語を使った文章でも、コロケーションを活用することで言葉に厚みと自然なニュアンスを出すことができます。

特にIELTSやTOEFLなどの試験対策において、このコロケーションは高得点につながる重要なスキルとされているため、試験対策のための語彙の学習のサブ教材としてもおすすめです。

こんな人にオススメ!!
  • 英語をより流暢に話したり書いたりしたい中級〜上級者
  • コロケーションを集中的に学びたい人
  • 文法や語彙に加えて「自然な表現」を学びたい人、ネイティブレベルの英語を目指したい人
  • IELTS、TOEIC、TOEFLといった英語試験に向けて学習している人

【単語】Word Power Made Easy/ Norman Lewis(著)

特徴

『Word Power Made Easy』は、英語を第二言語として学ぶ学習者のみならず、英語学に関心のあるネイティブからも愛されているベストセラー本。単語を丸暗記するのではなく、英語の構造や意味を体系的に学ぶことを目的とした本なので、特に単語の暗記が苦手な人や語源に興味がある人にはおすすめの一冊です。

単語のルーツであるラテン語やギリシャ語の語源を解説し、単語の成り立ちを理解することで、関連する複数の単語を効率的に覚えられるように設計されています。(例:「tele(遠く)」+「vision(見る)」=television(テレビ)というように、単語の分解と意味の構築が学べる)

徐々にレベルが上がっていく構成になっており、各セクションの終わりには復習やクイズが含まれています。また本書初めには語彙レベルの測定テストがついているため、定期的にテストを行うことで学習の成果を確認することができます。

メリット

学術的、ビジネス的、日常的なシチュエーションで頻繁に使われる単語が多く含まれているため、幅広い単語をバランスよく学べます。

「語源」と言うと専門的な聞こえがありますが、語源に基づいて単語を学ぶことで、名詞や形容詞といった品詞違いの単語や関連語が合わせて学べるため、語彙を効率的に増やせるだけでなく、初めて見る単語のおおまかな意味を推測できたり、ニュアンスを掴みやすいといったメリットがあります。

また各章の内容は、一般的な解説に多い長々とした文章ではなく簡潔に短く区切られているため、長文を読むことが苦手な人や、まとまった勉強時間がとれない人でも、少しずつ学習を進めやすいことも『Word Power Made Easy』の魅力的なポイントです。

こんな人にオススメ!!
  • 語彙を効率的に増やしたい中級者~上級者
  • 単語の丸暗記ではなく、単語の根本的な理解を深めたい人
  • 単語の語源に関心があり、楽しく語彙を学びたい人

【問題集】English File: Advanced/ Christina Latham-Koenig, Clive Oxenden, Jerry Lambert(著)

特徴

『English File: Advanced』『English File』シリーズの高度な英語力を養うための上級者向けの教材です。初心者向け、中級者向けでもそれぞれレベル違いで紹介しましたが、それらと同様に、会話、リスニング、ライティング、文法、語彙をバランスよく学べる一冊です。

トピックは現代的で実用的であり、ディスカッションや問題解決などを通してコミュニケーション能力の向上を重視している教材で、また練習問題のための豊富な音声素材も提供されているため、発音やリスニングスキルの強化にも最適です。

ユニットごとに異なるテーマ(例えば文化、旅行、科学、現代の社会問題など)を扱っていますが、どれも実際の会話に近い表現やシチュエーションで構成された内容になっているため、教科書的な勉強以上に実践的な会話としてのスピーキング上達に役立つ一冊です。

「English File」シリーズには、他にも初級レベルとして「Beginner」、中級レベルとして「Intermediate」、中上級レベルとして「Upper-Intermediate」などが販売されています

メリット

音声教材やオンラインリソースも充実しているため、実際の会話に使えるスピーキング練習にも最適で、読む・書く・聞く・話すの4技能をバランスよく強化できます。

上級レベルの課題にも対応可能な学習内容で、特にプレゼンテーション、ディスカッション、レポート作成など、ビジネスやアカデミックな場面で必要なスキルも身につけることができます。

スピーキングのペアワークやロールプレイのタスクが多く、リアルな英語でのコミュニケーション力を鍛えられるため、海外留学や海外赴任のための英語学習やオンライン英会話を受講する前の事前学習にも最適です。

こんな人にオススメ!!
  • 上級者で、特にコミュニケーション力・総合的な会話力をさらに向上させたい人
  • ディスカッションを通じて高度な表現を学びたい人
  • リスニングや発音も強化したい中級〜上級者
  • 練習問題を中心に学習がしたい人

YuKi

本記事で紹介している洋書教材(一部除く)は、電子書籍サービス『Kindle』でも販売されているよ。
紙媒体の参考書を増やしたくない人や、外出先で勉強する機会が多い人にはオススメ(*´꒳`*)

『Kindle』は洋書の取り扱いが豊富!英語学習の一環として多読をしたい人や、多種多様な英語教材を使ってみたい人は、電子書籍読み放題サービス『Kindle Unlimited』も便利でオススメですよ

『Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)』とは・・・

  • 月額980円(税込)(※30日間の無料体験あり)
  • 参考書など実用書以外にも漫画、雑誌、小説など豊富なジャンルが読み放題
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  • ダウンロードすればオフラインでも読める

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海外の参考書を使う際の効果的な学習方法

英語で英語を学ぶために海外の教材を使うことは、総合的な英語力アップに効果的ですが、以下のようなポイントを意識するとさらに効率良くレベルアップすることができます。

  • 自分に合ったレベル、目的に合った教材を選ぶ
  • 音読を習慣化する
  • 翻訳ツールや英和辞書はなるべく使わない
  • 繰り返し間違う単語やフレーズは別でメモしておく
  • シャドーイングを行う
  • オンライン英会話を活用する

自分に合ったレベル、目的に合った教材を選ぶ

まずは洋書教材を購入する前に、必ず自分のレベルに合っているかどうか、英語学習の目的は何か、をよく考えた上で自分に合ったものを選ぶことが重要です。

英語学習の目的をざっくり挙げると、、

・IELTSなど英語試験が目的 → 試験対策用の参考書・問題集、コロケーションなど

・ワーキングホリデーや留学が目的 → 基礎の文法書、会話フレーズ集など

・仕事で使う目的 → ビジネス英語

このように、それぞれ目的によって使う教材は異なります。

もちろん基礎の文法書はどの目的にも使えます。

ただ、なんとなく英語を勉強したい!など目的がなかったり、あまり明確でないと、学習すべき順番や強化すべき部分がはっきりせず、学習効率が悪くなるため、初めに目的を明確にした上で自分が必要なスキルが学べる参考書を選ぶと、より効果的な学習ができるというわけです。

続いてレベルについて。

本記事で紹介している洋書教材の中には、同シリーズでレベル違いの教材が販売されているものも多いですが、同じ初級レベルでも教材によって練習問題の有無や問題数の量、音声素材の有無、構成などが異なるので、サンプルや使用者のレビューも参考にしながら自分に合ったレベルや学習スタイルの教材を選びましょう。

【洋書教材のレベル表記】

初心者・・・「Elementary」「Beginner」「Basic」

中初級者・・・「Pre-Intermediate」

中級者・・・「Intermediate」

中上級者・・・「Upper-Intermediate」

上級者・・・「Advanced」

音読を習慣化する

せっかく英語表記のみの洋書教材を使うのであれば、一人で学習する際には、例文など英文をとにかく口に出して読む「音読」を習慣化しましょう。「音読」はスピーキング力アップに一番効果的な学習方法です。

日本語の参考書と海外の参考書の大きな違いは、言うまでもなく、その英文量です。海外の参考書では、取り上げられる例文の数が多いだけでなく、ネイティブが頻繁に使う単語やフレーズが用いられることが多いです。

そのため「音読」をすることで正しい発音が覚えられるだけでなく、文法や語彙の使い方、文章の組み立て、単語の組み合わせ(句動詞: find out, take in, bring off)など、を音で感覚的に覚えることができます。

翻訳ツールや英和辞書はなるべく使わない

わからない単語、フレーズ、文章に直面しても、なるべく翻訳ツールや辞書など(日本語訳されるもの)に直行することは避けましょう!せっかく英語で英語を学ぼうとしているのに「翻訳癖」がついてしまいます。

特に文法学習の際に、なにもかも調べる癖がつくと時間が非常にもったいないです。

例えば、一つの単語を調べるとします。すると意味以外にも、今すぐ必要のない関連情報(使い方や同義語など)まで目にすることになるため、そもそも行っているはずの文法学習から気が逸れやすくなります。

まずは、文章の中に一つでも知っている単語やフレーズはないか、文脈から何かしら推測できることはないか、を考えてみましょう。

調べるのであれば、その単語やフレーズがわからないことで、文法がどうしても理解しにくい時だけなど、なるべく最小限に。

基礎単語が分かる人は、英英辞書を使って調べましょう。英語で英語の意味を理解できると、その単語本来のニュアンスが掴みやすいです

繰り返し間違う単語やフレーズは別でメモしておく

繰り返し間違う単語やフレーズ、覚えたい文章があれば別でメモに書き出しておきましょう。

教材にそのまま書き込んではいけないというわけではありませんが、別でメモすることで記憶にも残りやすく、復習する際にも苦手なものだけ集中的にまとめて復習できるので効率が良いです。

シャドーイングを行う

音声素材が付属されている教材を使用する場合は、「シャドーイング」を行いましょう。

「シャドーイング」とは、音声素材のみをお手本として聞きながら、その音声の後について発音をする学習法。文章を見ながら読む「音読」とは違い、音のみを頼りに発音するため、スピーキングとリスニングの両方のスキルアップに効果があります。

「シャドーイング」と「音読」の違い

音読シャドーイング
・初心者から行える・初心者には難易度が高い
・音声素材がなくても練習できる・お手本となる音声素材が必要
・文章を見ながら声に出して読む・お手本の音声の後の「影」になるように発音する
・自分のペースで発音する・音声のスピードに合わせて発音する
・苦手な部分を重点的に練習できる・話すテンポ、抑揚が学べる
・間違った発音に気付きにくい・音声を聞きながら発音するため、正しい発音とイントネーションが身につく
・英語ならではのリズム、抑揚が掴みにくい・英語を聞き取る必要があるため、リスニングの練習にもなる

オンライン英会話を活用する

試験のためにスピーキングを強化したい人、最終的な目標が「話せるようになること」という人は、洋書教材で英語の基礎レベルの文法や単語の知識が習得できてきたら、オンライン英会話を活用することもオススメです。

オンライン英会話を活用する最大のメリットは、覚えた文法や語彙などのアウトプットをしながら、実践的なスピーキング練習ができること。

またオンライン英会話では、学んだ事を実際に使ってみることでさらに知識を定着させられると同時に、講師が発音や文法のミスを指摘してくれるため、独学では気づきにくい間違いを正しく学び直すことができます。

オンライン英会話は初心者で受講するのもいいですが、個人的には最低限の基礎知識が習得し、洋書教材を用いた「音読」や「シャドーイング」で英語を発することに少し慣れてから、オンライン英会話に挑戦する方がおすすめ。

そもそも机に向かう勉強が苦手な人、参考書とか使う勉強で継続できた試しがない人、実践型の学習スタイルを好む人は、レベル関係なくいきなりオンライン英会話を利用してみるというのも一つの手です。

YuKi

最近は、定額レッスン受け放題だったりと、割と手頃な料金で始められるオンライン英会話が多いから、本格的に利用するかは別として、まずは無料体験を活用してみるのもありだね!

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まとめ:英語を英語で理解する!おすすめの海外の参考書(洋書)をレベル別に紹介

さて今回は、おすすめの海外の参考書をレベル別に紹介しましたがいかがだったでしょうか?

「英語で英語を学ぶ」ファーストステップとして、海外の参考書を使うことがオススメです。英語力を大幅に上げることが期待できますよ!

まとめ:英語で英語を学ぶメリットは、、
  • 英語で英語を学ぶと「英語脳」を構築できる
  • 英語で英語を学ぶと文脈の理解が深まり「読解力」が上がる
  • 英語を英語で学ぶと「語彙力」を鍛えやすい
  • 英語を英語で学ぶと「英語本来のニュアンス」を掴みやすい
  • 英語で英語を学ぶと「学習効率」が爆上がりする
  • 英語で英語を学ぶと「英語4技能」がバランス良く身につく
まとめ:洋書教材を使った効果的な学習法
  • 自分に合った目的やレベルの教材を使う
  • 「音読」で発音、英語を口にすることに慣れる
  • 翻訳ツールや辞書の使用は最低限に(英英辞書はok)
  • 繰り返し間違う語彙は別でメモする
  • 「シャドーイング」でスピーキングとリスニングを同時にスキルアップ
  • オンライン英会話の活用は、実践的なスピーキング練習と間違いの学び直しに最適

洋書教材は他にもたくさん良いものがあり、今回こちらで取り上げた教材はその中のほんの一部でしかありません。

今回紹介したものは、私自身が実際に使用し、個人的に使いやすかったり、自分が学びたいことを学ぶのに役立ったと感じた教材ですので、どれかを試すも良し、自分に合った教材探しの参考にもしてもらえればと思います(*´꒳`*)

それでは、英語で英語を学んで、一緒に楽しく英語力アップを目指しましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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